Affinity PublisherとNumbersで作る宛名ラベル(エレコム T14対応)
エレコム「T14」(A4/3列×8段=24面)用に、Affinity PublisherとApple Numbersを使ってCSVから宛名ラベルを一括生成する方法を解説します。
使用するもの
- ラベル用紙:エレコム T14(A4、3列×8段、24面)
- ソフトウェア:
- Affinity Publisher
- Apple Numbers(住所録作成)
- データ:住所録CSV(
氏名
/敬称
/郵便番号
/住所1
/住所2
)
手順概要
- Numbersで住所録を準備(CSV書き出し)
- PublisherでA4ドキュメント作成&ガイド設定
- データ結合レイアウトの設定
- テキストフレーム配置とフィールド割り当て
- 差し込み生成と仕上げ(印刷)
Step 1:Numbersで住所録を作る
- 表の1行目に項目名を設定:
氏名
、敬称
、郵便番号
、住所1
、住所2
- 各出展者の情報を入力
- ファイルをCSV形式で書き出し(UTF-8推奨)
重要:1行目の項目名はPublisherでフィールドとして読み込まれるため必須です。
Step 2:Publisherでドキュメントを用意
- 新規ドキュメント:用紙サイズをA4、マージンを上下左右
5mm
に設定 - ルーラーからガイドをドラッグ→ガイドをダブルクリックして数値入力
ガイド数値(T14想定)
- 縦ガイド(列用):
70mm
、140mm
- 横ガイド(段用・上から):
12.7mm
、46.6mm
、80.5mm
、114.4mm
、148.3mm
、182.2mm
、216.1mm
、250.0mm
、283.9mm
横ガイドは8段の区切り+上下余白に合わせて合計9本配置します。
Step 3:データ結合レイアウトを設定
- 左メニュー「データ結合レイアウトツール」を選択
- コンテキストツールバーを以下で設定:
- セルサイズを保持:チェック
- 余白:
0
- 行数:
8
- 列数:
3
- レコードオフセット:
0
- レコード前進:
1
- 上下の余白ガイド間をドラッグして、3×8=24面の領域を作成
- レコード起点:
左上
、レコード順序:横に進む
Step 4:テキストフレーム配置とフィールド割り当て
- フレームテキストツールで以下の枠を作成:
- 郵便番号
- 住所1
- 住所2
- 氏名
- 敬称
- 住所1と住所2は別フレームで用意。Option+Shiftドラッグで複製可能
- ウィンドウ >「参照内にあるフィールド」「データ結合マネージャー」を表示
- データ結合マネージャー左下「データ結合ソースを追加」からCSVを読み込み
- 各フレームにカーソルを置き、対応するフィールド名をクリックして差し込みタグを挿入
- 例:郵便番号フレームに「郵便」を割り当てると、
<郵便>
のように表示
- 例:郵便番号フレームに「郵便」を割り当てると、
Step 5:差し込み生成と仕上げ
- データ結合マネージャー右下「生成」をクリック
- フォント、サイズ、行間、字送りなどを微調整
- プレビュー・テスト印刷で位置を確認し、本印刷へ
印刷時のコツ:
- プリンターの拡大縮小(スケーリング)は「なし/100%」に設定
- わずかなズレはページ余白やガイド位置を微調整
- 「セルサイズを保持」のオン/オフで挙動を確認
T14用チェックリスト
- 面付け:3列×8段=24面
- マージン推奨:上下左右 5mm
- 縦ガイド:70mm、140mm
- 横ガイド:12.7/46.6/80.5/114.4/148.3/182.2/216.1/250.0/283.9 mm
- レコード順序:横送り
- CSV 1行目は項目名(氏名/敬称/郵便番号/住所1/住所2)
よくあるつまずきと対処
- CSVの文字化け:Numbersの書き出しはUTF-8(標準でOKな場合が多い)
- 住所2が空欄の見た目崩れ:住所1・2間の行間をゆとりある設計に
- ラベル外にはみ出す:段落後余白やフォントサイズを見直す
- 印刷のズレ:フチなし補正や自動拡大縮小を無効化し再印刷
まとめ・所感
Affinity Publisherのデータ結合機能を使えば、T14の24面ラベルへスムーズに差し込みが可能です。一度テンプレートを作れば、次回以降はCSVを差し替えるだけで即出力できます。Affinityユーザーの方はぜひお試しください。
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